2022年3月6日のメッセージ

 誘惑に勝つ力 (マルコによる福音書1章12~13節)

  

1.「それから、霊はイエスを荒れ野に送り出した。」

イエスが洗礼によって神の子であると証言される、霊は荒野に追いやります。荒野は神が不在となる場所です。一方で、神と共に生きる世界です。出エジプトした神の民は、荒野での飢えと渇きの試練に、金の子牛を祭るつぶやきとなり、またマナと鶉に養われる喜びとなりました。信仰生活には疑いと躓き、信仰と恵みの緊張感がともないます。

2.「イエスは四十日間そこにとどまり、サタンから誘惑を受けられた。」

十字架の道行きに立つイエスに、サタンは神なしで生きる道へ誘います。イエスはペトロを「サタン、引き下がれ。あなたは神のことを思わず、人間のことを思っている、8:33」と叱ったのです。

3.「その間、野獣と一緒におられたが、天使たちが仕えていた。」

世にある教会は、「わたしの愛する子、心に適う者」と鍛えられるために荒野に追いやられます。そこは命を脅かす野獣がうろつきますが、天使の守りもあります。私たちは、世と闇の力に脅かされつつも、主と共に勝利する信仰に生きています。

 

(2022.3.6 田中寛也師)

 

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