2023年3月26日のメッセージ 受難節第5主日

十字架の勝利 (ルカによる福音書 20章9節~19節)

1.「ぶどう園の主人は言った。『どうしようか。わたしの愛する息子を送ってみよう。この子ならたぶん敬ってくれるだろう。』」

主人(神)の御人好しは際限がありません。遣わした僕たち(預言者)が打ち叩かれたのに、息子(御子イエス)なら受け止めてくれると思っています。そして御子も打ち捨てられ殺されることを覚悟して遣わされたのです。神の慈しみは敵対者(全人類)を包み込む無条件の愛です。

2.「農夫たちは息子を見て、互いに論じ合った。『これは跡取りだ。殺してしまおう。そうすれば、相続財産は我々のものになる。』」

農夫たちは、神を畏れず裁きはないと高ぶります。自分たちで地のすべてを相続するとおごり、神からの救いを受け入れずに御子を十字架につけました。

3.「『それでは、こう書いてあるのは、何の意味か。「家を建てる者の捨てた石、これが隅の親石となった。」この石の上に落ちる者はだれでも打ち砕かれ、‥』」

私たちが十字架に打ち捨てた御子の血潮によって、罪の贖いは実現し、神からの救いがもたらされました。「実に、人は心で信じて義とされ、口で公に言い表して救われるのです。ローマ10:10」。

 

(2023.3.26 田中寛也牧師)