2023年4月9日のメッセージ　イースター主日礼拝

主は復活された　（ルカによる福音書　２4章１節～１２節）

１．「『なぜ、生きておられる方を死者の中に捜すのか。・・復活なさったのだ。』」

婦人たちは準備した香料と香油を携えて墓に急ぎます。遺体の傷をいやし腐敗を止めるためです。墓につくと石は転がしてあり、外からのぞいても墓に入ってみても、イエスの遺体はありません。愛した方がいない喪失感はいかほどのショックを与えたでしょう。途方にくれる婦人たちに、二人の天使が現れ、生きている方を死者の中に捜すのかと諭し、イエスの復活を宣言しました。イエスの死と葬りの証人が復活の証人となります。

２．「『人の子は・・十字架につけられ、三日目に復活することになっていると言われたではないか。』そこで、婦人たちはイエスの言葉を思い出した。」

「十字架の言葉は、・・わたしたち救われる者には神の力（ﾃﾞｭﾅﾐｽ）です。１ｺﾘﾝﾄ1：18」。復活の言葉と言わず、十字架の言葉が力と言います。十字架の犠牲において罪が贖われ、救いの道は完成（勝利）しました。それの現実化したのが復活です。

婦人たちは空の墓（復活の主）に出会って、その後で約束を思い起こします。教会はいつも約束から出来事を想定しますが、むしろ救われ、癒され、聖くされてから、約束の言葉を確信するのです。

（2023.4.9　田中直子牧師）