2023年4月23日のメッセージ 復活節第3主日礼拝

手と足をみなさい (ルカによる福音書 24章36節~49節

1.「『わたしの手や足を見なさい。まさしくわたしだ。触ってよく見なさい。・・ここに何か食べ物があるか。』」

主イエスは私たちの手で傷跡に触りなさいと促します。弟子たちはイエスの体に触れて喜びにあふれます。しかし、まだ不思議な光景に思えます。それで、食卓を共にして復活の証言を重ねてくださいました。私たちは復活の主からわたしに触れてよく見なさいと招かれています。

2.「『わたしについてモーセの律法と預言者の書と詩編に書いてあることは、必ず実現する。』」

十字架の救いと復活の勝利は事実となり、十字架の福音を信じることで救いは私たちに実現します。「必ず」神の自己宣言こそが確かな現実です。「信仰によって人は義とされ、告白し救われるからです、ローマ10:10」。

3.「『わたしは、父が約束されたものをあなたがたに送る。高いところからの力に覆われるまでは、都にとどまっていなさい。』」

キリストの証人は、自分の内に力を持ちません。神の時が満ちて聖霊が降り、私たちは力に覆われて復活の証人となります。「とどまっていなさい」待ち望みの時間が必要です。霊的に整えられるためには、御言葉を静聴し、自己が砕かれ、練られる仕込みの時間がいります。イエスの足元に座って御言葉を聞くマリアのように。

(2023.4.9 田中寛也牧師)