2023年5月28日のメッセージ ペンテコステ主日礼拝

聖霊が満ちる(使徒言行録 2章1節~19節

1.「突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、・・炎のような舌が分かれ分かれに現れ、・・すると、一同は聖霊に満たされ、例が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話し出した。」

聖霊を待ち望む弟子たちは、神の臨在を象徴する激しい風の音が迫り、炎のように見える舌が互いの上に留まるのを見ます。すると聖霊が語らせるままに祈りと讃美に包まれ、神の言葉をのべ伝えたのです。聖霊は証言する力であり、教会を全世界へと押し出す動力源です。

2.「『話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。・・彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。』」

聖霊が満ちた弟子たちの歌声に、ディアスポラのユダヤ人で日々神殿に詣で礼拝する熱心な信仰者たちが集まって来ると、終わりの日の約束である神の偉大な御業を告げられました。しかも全世界から帰還してきた故郷の言葉で聞いたのです。「エルサレムばかりでなく、地の果てまでに至る」神の言葉の宣教が開始されたのです。

3.「『いったい、これはどういうことなのか』・・『あの人たちは、新しいぶどう酒に酔っているのだ』」

敬虔な心で耳を傾ける者たちは、神の言葉(救いと裁き)として受け止め、ペトロに「どうしたらいいでしょう」と導きを求めました。一方、弟子たちの言葉(異言)をあざける者には、酔っぱらいの戯言でしかありません。

(2023.5.21 田中寛也牧師)