2024年7月14日のメッセージ 聖霊降臨節9主日礼拝

「嵐にもまれて」 ヨハネによる福音書6章16節~21節・使徒言行録27章33節~44節

1.「『どうぞ何か食べてください。生き延びるために必要だからです。』・・そして、泳げる者がまず飛び込んで陸に上がり、・・全員が無事に上陸した。」

300年程昔、ジョン・ウェスレイは宣教師として新大陸へ向かって船に乗り組みました。ところが大嵐に遭遇して死ぬかもしれない恐怖に襲われてしまいました。一方でモラビア派の貧しい人々は、主に委ねて祈りつつ、賛美と平安に包まれていました。パウロと乗船者も同じ状態です。パウロは主が共におられる真理に従って「わたしだ。恐れることはない」のです。大嵐の渦中にあっても適切な導きを与え、全員の命を救うことが出来ました。

2.『強い風が吹いて、湖は荒れ始めた。・・イエスが湖の上を歩いて舟に近づいて来られるのを見て、彼らは恐れた。』」

五千人の給食に与った群衆は、イエスを自分たちの王にしようと企みます。それを知ってイエスは一人で山に退かれ、父の栄光を祈られました。夕方になり、弟子たちは自分たちの町に向かって舟を出します。ところが、天候が急変し大嵐となってしまいます。イエスは大波にもまれて悪戦苦闘する弟子たちの様子を見られて、湖を渡って近づいて来られました。彼らは喜び勇むのではなく、幽霊と思い恐れました。

3.「『わたしだ。恐れることはない』そこで、彼らはイエスを舟に迎え入れようとした。すると間もなく、舟は目指す地に着いた。」

彼らが主を迎え入れると、間もなく目指す地に着いたのでした。主イエスはいつも私たちと共におられます。離れていると思えても、祈りつつ見守られています、ヘブライ12:1-3。主にある霊の交わりが豊かであるよう祈ります。

(2024.7.14 田中直子牧師)