2024年9月22日のメッセージ 聖霊降臨節第19主日礼拝

「御手の守り」 ヨハネによる福音書 10章22章~42章

1.「『わたしは彼らに永遠の命を与える。彼らは決して滅びず、だれも彼らをわたしの手から奪うことはできない。だれも父の手から奪うことはできない。わたしと父とは一つである。』」

羊が羊飼いの声を聞いて従うのは、自分が愛された羊であること、個々に羊の状態を知っておられ、永遠の命に至るよう導いてくださるからです。「与える」は未来に受ける約束ではなく、今信じる者に与えられ、また開始される命です。私たちに与えられた永遠の命は、羊のために命を捨てられた御子の手と唯一絶対の権威者である父の御手で二重に守られていて、敵対者の悪魔も引き離すことはできないのです、ロ-マ8:35-39。

2.「『もし父の業を行っているのであれば、わたしを信じなくても、その業を信じなさい。』」

神から遣わされた者が真理であるか否かは、彼の言葉が実現するか否かで証言されます、9:32-33。イエスの内に父がおられ、父の内にイエスがいる御手の業によって、生まれつきの盲人が今は見えるのです。

3.「『ヨハネは何のしるしも行わなかったが、彼がこの方について話したことは、すべて本当だった。』」

バプテスマのヨハネは民衆をキリストに向かわせる声、指し示す指です。預言者の使命はキリストを紹介することであって、人々が真の羊飼いに導かれる羊であるために、自らが消えゆくことをも喜びます。

(2024.9.22 田中直子牧師)