2024年10月13日のメッセージ 聖霊降臨節第22主日礼拝

「マリアの香油注ぎ」 ヨハネによる福音書 12章1章~11章

1.「そのとき、マリアが非常に高価なナルドの香油を一リトラ持って来て、イエスの足に塗り、自分の髪の毛でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。」

マリアのイエスへの愛は無限大でラザロの復活を通して永遠の希望に満ちています。彼女のすべてはナルドの香油です。晩餐の宴を囲むイエスの足元に座り、瓶を割って香油のすべてを注ぎました。福音宣教に歩いた足の汚れは洗われ、長い髪の毛で綺麗に拭かれたのでした。そして家いっぱいに良い香りが広がりました。

2.「『なぜ、この香油を三百デナリオンで売って、貧しい人々に施さなかったのか。』」

ユダは、マリアの愛の行為を無益な奉仕にすぎないと非難します。いかにも正当な怒りは、自身の気質である怠慢、不誠実、身勝手な願いの裏写しでした。「すべて人を裁く者よ、あなたは他人を裁きながら、実は自分自身を罪に定めている。あなたも人を裁いて、同じことをしているからです、ローマ2:1」とあります。

3.「『この人のするままにさせておきなさい。わたしの葬りの日のために、それを取って置いたのだから。』」

イエスは私たちに、ラザロの葬りと復活を思い起こさせ、メシアの受難と復活の勝利を宣言されます。福音宣教の言葉が満ちる教会と全世界に、受難を記念するマリアの行為は語り継がれます。

(2024.10.13 田中寛也牧師)