2024年10月27日のメッセージ 降誕前第9主日礼拝
「愛の優先順位」 マタイによる福音書 10章26章~39章
1.「『だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は、わたしも天の父の前で、その人をわたしの仲間であると言い表す。』」
私たちは自分の本当の価値を理解して生きているでしょうか。自己評価ではなく、神の目に映る自分です、イザヤ43:4。二羽の雀(百円)でさえ神に守られているのです。十字架の福音を信じて神の子とされた私たちは、父なる神に御子に等しく「わたしの愛する子、わたしの心に叶う者3:17」なのです。そして、私たちの証言を通して、十字架の救い主は宣べ伝えられるからです。
2.「『わたしよりも父や母を愛する者、息子や娘を愛するは、わたしにふさわしくない。また、自分の十字架を担ってわたしに従わない者は、わたしにふさわしくない。』」
主イエスは平和の君として降臨されました。ところが、世は光を憎むように、最も小さな社会である家庭にあっても、イエスがそうであったようにキリスト者は敵対者となるのです。神の律法には神を愛することと、自分自身のように隣人を愛することが啓示されています。この二つの愛する律法が衝突する時、どちらにより多くの愛を重ねるのでしょう。
自分の十字架を担って従う者とは、十字架が死を示すように古き人がつけられ、キリストが生きている状態にある弟子です。すなわち、自分自身に対しても愛する優先順位が明確な生き方なのです。
(2024.10.27田中直子牧師)