2024年12月8日のメッセージ アドベント第2主日礼拝

「宝物を得るために」 マタイによる福音書 13章44章~52章

1.「『畑に宝が隠されている。持ち物をすっかり売り払って、その畑を買う。・・商人が良い真珠を探している。出かけて行って持ち物をすっかり売り払い、それを買う。』」

クリスマスの宝物は天から降られた御子イエスです。この方を獲得することは、世の宝のすべてを売り払っても買い取る価値があります。御子イエス(降誕から十字架・復活)は、覚悟をもって買い取る価値があるのです。

2.「『網が湖に投げ降ろされ、いろいろな魚を集める。・・良いものは器に入れ、悪いものは投げ捨てる。世の終わりにもそうなる。天使たちが来て、正しい人々の中にいる悪い者どもをより分け、燃え盛る炉の中に投げ込むのである。』」

漁師(弟子たち)は湖(全世界)に網を仕掛けます。手繰り寄せた網(教会)には魚があふれています。岸に引き上げて魚を選別し、売れる魚は器に移し、雑魚は捨ててしまいます。イエスが燃え盛る炉に投げ込まれる者だけに言及されたのは、信仰者の誰一人も永遠の命から堕ちないためです、ヨハネ3:16。

3.「弟子たちは『分かりました』と言った。そこで、イエスは言われた『だから、天の国のことを学んだ学者は皆、自分の倉から新しいものと古いものを取り出す一家の主人に似ている。』」

弟子たちは「分かりました」と答えても「半分青い」です。聖書は言葉と行いをコインの表と裏と理解します。弟子たちは古い教え(旧約の救い)の成就として来られたイエスの新しい教え(信仰の義、愛の実践)に、聞き従うことでイエスの話が分かる者と成長していきます。

(2024.12.8 田中直子牧師)