2024年12月15日のメッセージ アドベント第3主日礼拝

「キリストの先駆者」 マタイによる福音書 11章2章~19章

1.「『来るべき方は、あなたでしょうか。それとも、ほかの方を待たなければなりませんか。』」

バプテスマのヨハネは荒れ野で叫ぶ預言者として悔い改めを迫り、水の洗礼を授け、民衆に救い主を迎える準備をしました。

イエスはヨハネから洗礼を受けて公生涯に入られますが、ヨハネは領主ヘロデが実弟から妻を奪って結婚したことを糾弾したため、死海に近いマケルス宮殿の石牢に閉じ込められています。ヨハネはイエスが聖霊と火もって義の王として来られると宣言しましたが、予期したことがないままでいると、真理と決断したことに迷いが生じてきたのです。

2.「『見聞きしたことをヨハネに伝えなさい。・・わたしにつまずかない人は幸いである。』」

イエスの答えは盲人が再び見え、足の萎えた人が癒され、ライ病人は清くされ、耳の聞こえない者は聞こえ、死者は蘇っていると、8-9章。奇跡は神の国の到来の証言です。何の奇跡も行わなかった洗礼者が指示した方こそ救い主です。それゆえ御子の降誕に伴って神の国は来たのです。

3.「『言っておく。預言者以上の者である。・・おおよそ女から生まれた者のうち、ヨハネより偉大な者はいない。しかし、神の国で最も小さな者でも、彼よりは偉大である。』

預言者たちは聖書に基づいて救い主をイメージさせてくれました。ヨハネは水の洗礼によって救い主を紹介した約束のエリヤです。ヨハネの悔い改めを受け入れる決断は、十字架と復活の主にも出会います。逆の反応も真実です。私たちは水の洗礼と火と聖霊の洗礼によって、御国を勝ち取ることに熱心な者なのです。

(2024.12.15 田中寛也牧師)