2024年12月29日のメッセージ 年末感謝主日礼拝
「東方の学者たち」 マタイによる福音書 2章1章~12章
1.「『ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか。私たちは東方でその方の星を見たので、拝みに来たのです。』」
東方(メソポタミア)の占星術の学者たちは特別な星を発見します。星はユダヤ人たちに解放をもたらす平和の君の生誕を物語っていました。彼らは宝物を携えての長旅でしたが、聖書の預言(ミカ5:1)に気づかず、ヘロデ王の宮殿を訪ねました。
けれど、その知らせはローマの平和のもとにあるヘロデ王や人々に不安を与え、王は祭司長たちや律法学者たち全員を招集し、真意を確認したのでした。
2.「『行って、その子のことを詳しく調べ、見つかったら知らせてくれ。わたしも行って拝もう。』」
ヘロデ王の陰謀は明らかで、御子のもとに行くことも拝むこともありません。敵対者は殲滅することであって、その結果ベツレヘムと周辺にいた二歳以下の幼児全員が殺害されてしまいます。イエスの降誕は母親たちの大きな悲しみと嘆きの叫び声を包み込んでいます(幼子への優しさは、自身の運命の厳しさを起源)。
3.「『学者たちはその星を見て喜びにあふれた。家に入ってみると、幼子は母マリアと共におられた。宝の箱を開けて、黄金、乳香、没薬を贈り物として献げた。』
博士たちは東方で見た星に導かれて、ベツレヘムへそして幼子のいる家に着きました。そして家に入り、幼子を前にして礼拝を捧げます。またこの贈り物は、教父時代からは黄金(王の王に)、乳香(大祭司に)、没薬(死につく方に)と解釈されてきました。私たちの礼拝は御子に何を捧げてお祝いとしますか。
(2024.12.29 田中直子牧師)