2025年3月2日のメッセージ 降誕節第10主日礼拝
「水の上を歩かせてください」 マタイによる福音書 14章22章~36章
1.「(イエスは)祈るためにひとり山にお登りになった。夕方になっても、ただひとりそこにおられた。」
300年程昔、ジョン・ウェスレイは宣教師として新大陸へ向かって船に乗り組みました。ところが大嵐に遭遇して死ぬかもしれない恐怖に襲われてしまいました。一方でモラビア派の貧しい人々は、主に委ねて祈りつつ、賛美と平安に包まれていました。パウロと乗船者も同じ状態です。パウロは主が共におられる真理に従って「わたしだ。恐れることはない」のです。大嵐の渦中にあっても適切な導きを与え、全員の命を救うことが出来ました。
2.「『幽霊だ。』・・『安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。』・・『主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。』」
五千人の給食に与った群衆は、イエスを自分たちの王にしようと企みます。それを知ってイエスは一人で山に退かれ、父の栄光を祈られました。夕方になり、弟子たちは自分たちの町に向かって舟を出します。ところが、天候が急変し大嵐となってしまいます。イエスは大波にもまれて悪戦苦闘する弟子たちの様子を見られて、湖を渡って近づいて来られました。彼らは喜び勇むのではなく、幽霊と思い恐れました。
3.「『主よ、助けてください。』・・『信仰の薄い者よ、なぜ疑ったのか。』・・『本当ん位、あなたは神の子です。』」
彼らが主を迎え入れると、間もなく目指す地に着いたのでした。主イエスはいつも私たちと共におられます。離れていると思えても、祈りつつ見守られています、ヘブライ12:1-3。主にある霊の交わりが豊かであるよう祈ります。
(2025.3.2 田中直子牧師)