2025年３月１６日のメッセージ　　受難節第２主日礼拝

「神の国はここにある」　マタイによる福音書　１２章２２章～３２章

１．「『悪霊の頭ベルゼブルの力によらなければ、この者は悪霊を追い出せはしない。』・『サタンがサタンを追い出せば、それは内輪もめだ。しかし、わたしが神の霊で悪霊を追い出しているのであれば、神の国はあなたたちのところに来ているのだ。』」

イエスのもとに目が見えず口の利けない重病人が連れられて来ました。イエスが癒されたので、人々は「ダビデの子（救い主）ではないか」とほめたたえました。

ところが敵対者たちは、悪霊の親分に力を借りたので、手下どもを追い出せたのだと揶揄したのです。ファリサイ派の預言者も神の名によって病人に取りついた悪霊どもを追い出していますが、彼らはサタンが手助けしていると訴えるのでしょうか。

悪霊どもが内輪もめをしていては、家は成り立っていけません。聖霊の力が病人に取りついた悪霊どもを追放したのです。聖霊によって病人が癒されていることは、イエスと共に神の国が来た証しなのです。

２．「『人の子に言い逆らう者は赦される。しかし、聖霊に言い逆らう者は、この世でも後の世でも赦されることがない。』」

イエスをいかように批判し評価しても十字架の赦しがあります。ところが、聖霊によって真理が明かされたのであれば、それは永遠に赦されないと言われます。聖霊はとりなす霊であって、あえて拒否するなら、とりなす方を拒絶することになるからです。

「口でイエスは主であると公に言い表し、心で神はイエスを死者の中から復活させられたと信じるなら、あなたは救われるからです。実に、人は心で信じて義とされ、口で公に言い表して救われるのです。ﾛｰﾏ10：9-10」とあります。

救いの真理を知ったのなら、御言葉の種が良い地に落ちて30倍、60倍、100倍の実を豊かに結ぶよう招かれているのです。

（2025.3.16　田中寛也牧師）