2023年2月12日のメッセージ 降誕節第8主日
罪が赦される (ルカによる福音書 5章17節~26節)
1.「イエスはその人たちの信仰を見て、『人よ、あなたの罪は赦された』と言われた。」
私たち誰もが見える奇跡の癒しを求めます。イエスは連れてきた友人たちの一途な信仰をほめて、罪の赦しを宣言されました。ところが、イエスを試そうとする指導者たちは唯一の神を冒涜していると訴えました。この病人は立って歩くことが不自由です。霊的な赦しが宣言されて、癒しの恵みに与りました。
2.「『人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。』そして、中風の人に、『わたしはあなたに言う。起き上がり、床を担いで家に帰りなさい』と言われた。」
指導者たちは、病人が癒されることよりも、イエスの権威について訴えますが、霊の目が閉ざされて、天の父がイエスと共におられることが分かりません。イエスは父と子が一つであるとの真理を、肉の目にも分かるように起き上がりなさいと宣言されたのでした。救いと癒しは同じ語源(ソーゾー)で、霊的な癒し(罪が赦される)神の子の命に生きることと肉的な癒し(元気になる)は重なっています。
3.「人々は皆大変驚き、神を賛美し始めた。そして、恐れに打たれて、『今日、驚くべきことを見た』と言った。」
信仰とは、イエスに触れて私の人生に驚くべきこと(パラドックス・逆説、矛盾)を受け入れることです。主イエスが導いてくださる驚きを生きる人は幸いです。
(2023.2.12 田中寛也牧師)