2023年6月4日のメッセージ 聖霊降臨節第2主日礼拝
十字架の救い(使徒言行録 2章14節~36節)
使徒たちに降った聖霊によって、彼らは喜びに満たされ、神の国の福音を宣べ伝えます。それを聞いた人々は驚き、新しいぶどう酒に酔っているのだとあざ笑います。これに対してペトロは説教する機会を得ます。
- ユダヤの方々、またエルサレムに住む全ての人たちに対して。
酒に酔っているのではなく、神は約束された聖霊を注いでくだる預言の成就なのだと、ヨエル書3:1「終わりの時に、わたしの霊をすべての人に注ぐ」を引用して説明します。
- イスラエルの人たちに対して。
イエスを通して行われた奇跡、不思議な業、しるしが、神が遣わされた方だと証明している事をよく知っているはずだと。あなたがたは律法を知らないローマ人の手を借りて十字架につけて殺した。しかし、神はこのイエスを復活させられた。ダビデが詩編で予言した事は成就したのだと語ります。
- 兄弟たちに対して。
先祖ダビデは死んで葬られ、墓は今もある。しかし、イエスの墓は空だった。「神はこのイエスを復活させられた」私たちは皆その証人です。イエスは神の右に上げられ、聖霊を注いでくださった。今見聞きしていることが事実なのだと語ります。イスラエルの全家がイエスを十字架につけて殺したのであり、このイエスを神は勝利して復活させ、主とし、メシアとなさったとペトロは宣言するのです。
(2023.6.4 田中直子牧師)