2024年1月28日のメッセージ 降誕節第5主日礼拝

「真理は自由にする」 ヨハネによる福音書 8章31節~38

1.「『わたしの言葉にとどまるならば、・・あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする。』」

テーマは「キリストに仕える揺るぎない忍耐の大切さ」です。御心と自我を天秤にかけてではなく、明確な優先順位にとどまることが、罪の支配から自由な神の子なのです。十字架の救い(罪の赦し)を信じて、洗礼に与り神の子(新生)となりました。犯したすべての罪は消し去られましたが、私たちは肉の誘惑にいつも敗北し、望む善は行わず望まない悪を行ってしまいます。キリストの言葉を土台として生活を建てるなら、教会はキリストの体に古き人がもたらす欠乏や軟弱さにも揺るぎなく立ち上がります。「愛とは互いを見つめ合うことではなく、共に同じ方向を見つめることである。サン・テグジュペリー」。キリストを見つめる幸いに勝って、キリストと同じ方向(神の国)を見つめましょう。

2.「『はっきり言っておく。罪を犯す者はだれでも罪の奴隷である。・・もし子があなたたちを自由にすれば、あなたたちは本当に自由になる。』」

イエスを信じた者の中には、内なる罪を制御できないでいる者がいます。古き人の制御を疎かにしていると、良いこと(律法)を始めてみても、体を罪に支配させて、肉欲の奴隷となってしまいます、ロマ6:13-14。むしろ、キリストの支配の中に自分を委ねるなら、聖霊の満たしにより罪の誘惑に惑わされない自由と解放が与えられます。

(2024.1.28 田中寛也牧師)