2024年4月14日のメッセージ 復活節第3主日礼拝

「さあ、食事をしよう」 ヨハネによる福音書 21章1節~14

1.「『わたしは漁に行く。・・わたしたちも一緒に行こう。』・・しかし、その夜は何もとれなかった。」

人生に敗北や挫折は起こります。弟子たちは空しかった以前の生活習慣に誘われてしまいます。しかし、罪人の生活に後戻りしても何も収穫はありません。人生は立ち止まったり休んだりすることがありますが、前に向かって進むほかに道は示されません。私たちは約束の地を目指して歩む神の民だからです。

2.「『舟の右側に網を打ちなさい。そうすればとれるはずだ。』・・魚があまり多くて、もはや網を引き上げることが出来なかった。」

むやみやたらに網を打っても、目標から外れたままでは一匹もとれません。私たちの日常にも、自分の経験や知識では及ばないことがしばしば起こります。御言葉に聞く、そして素直に従う。そこに153匹の収量を得る秘密があるのでしょう。御言葉の語り掛けにチャレンジしませんか。

3.「陸に上がってみると、炭火がおこしてあった。その上に魚がのせてあり、パンもあった。・・『さあ、来て、朝の食事をしなさい。』」

ガリラヤ湖の岸辺でいただく朝食は、あの五千人の給食を思い起こさせます。イエスは朝の食事を用意して、一緒に食卓を囲もうと声を掛けられます。もう一度、人間をとる漁師にしよう。私たちにとって重要なことは召命に立ち返ることでしょう。自分は裏切ったから、知らないと言ったからと自己懺悔しても、「賜物と招きは取り消されない、ローマ11:29」からです。わたしがどうであろうとも、キリスト・イエスはあなたを選ばれ、そして立てておられます。

(2024.4.14 田中直子牧師)