2024年2月18日のメッセージ 受難節第1主日礼拝

「裏切りと強奪」 ルカによる福音書 20章9節~19

レントに入りました。イエスは十字架の苦難を受けるためエルサレムへと向かわれます。

ブドウ園の主人は農夫たちに裏切られ、収穫を横取りされ、果ては愛する息子を殺され、ブドウ園を強奪されてしまうショッキングなたとえ話です。

主人は神、ブドウ園はイスラエル民族、農夫たちは民の指導者たち、僕は旧約の預言者たち、息子はイエス・キリストです。神は愛の忍耐を持って、指導者たちが悔い改めるよう預言者たちを遣わしますが、彼らは最後のチャンスであったキリストを十字架につけて殺してしまいました。

民の指導者たちは律法の義による自分勝手な方法で神の国を手に入れようとしたのでした。ところが、彼らの思いとは裏腹に神の国は取り上げられてしまいます。こうして、神の国はキリストを信仰の土台とする教会に与えられたのです。

(2024.2.18 田中直子牧師)