2024年3月3日のメッセージ 受難節第3主日礼拝

「受難予告」 ヨハネによる福音書 6章523節~71

「シモン・ペトロが答えた。『主よ、わたしたちはだれのところへ行きましょうか。あなたは永遠の命の言葉を持っておられます。あなたこそ神の聖者であると、わたしたちは信じ、また知っています。』」

この聖句が説教ポイントと言えます。イエスの言葉の真意を理解できない弟子たちの多くが、彼のもとを離れ去って行きました。そこでイエスは十二弟子にも「離れていきたいのか」と問われて、ペトロはあなたのもとに留まりますと告白したのです。

けれども、主はペトロが人々の前でその人を知らないと師弟関係を否定することを、またユダが主を十字架に売り渡すことも知っておられました。これから弟子たちは最後まで従えるのか、十字架に向かう主と共にする受難に耐えられるのか、神のふるいにかけられていきます。

結局、ユダは裏切り、他の弟子たちも主を捨てて逃げていきます。けれども、ペトロは自身の告白した言葉によって信仰を回復することとなり、引き続いて主と共に道を歩む者となります。肉の弱さをまといつつも、「あなたは神の聖者です」との告白に留まることが大切なのです。

(2024.3.3 田中寛也牧師)