2024年3月17日のメッセージ 受難節第5主日礼拝

「十字架の勝利」 ヨハネによる福音書 12章20節~36

1.「『お願いです。イエスにお目にかかりたいのです。』・・『人の子が栄光を受ける時が来た。一粒の麦が死ねば、多くの実を結ぶ。この世で自分の命を憎む人は、それを保って永遠の命に至る。わたしに仕えようとする者は、わたしに従え。そうすれば、父はその人を大切にしてくださる。』」

イエスは最も短い単位の「時」(瞬間・秒)を用いて、十字架の救いを信じるよう諭します。世の富を愛するのか、世の命を憎んでイエスの救いに飛び込むのか、この時の決意が永遠の滅びか永遠の命に至るかを選択するのです。イエスの弟子として奉仕したいなら、この時に従いなさいなのです。希望は行動して多くの実を結びます。

2.「『今、わたしは心騒ぐ。わたしはまさにこの時のために来たのだ。父よ、御名の栄光を現してください。・・今こそ、この世が裁かれる時、今、この世の支配者が追放される。わたしは地上から上げられるとき、すべての人を自分のもとへ引き寄せよう。』」

今イエスの心は奮い立っているのでしょう。永遠の支配者である君が、地に降り自ら十字架に上げられて命を捨てるからです。この時、救いが完成し、この世の支配者サタンが追放されます。十字架に上げられたイエスの御業によって、罪の裁きは贖われたのです。信じる者は救い主のもとに集められた光の子たちです。

3.「『光はいましばらく、あなたがたの間にある。・・光の子となるために、光のあるうちに、光を信じなさい。』」

イエスを見るのは今しばらくの間です。救いの御業が伝えられたこの時が永遠の今なのです。光の子となって永遠の命に生きるようこの時の決心が求められます。

(2024.3.17 田中直子牧師)