2022年2月27日のメッセージ

 眠るイエス (マルコによる福音書4章31~45節)

1.「激しい突風が起こり、・・しかし、イエスは艫の方で枕をして眠っておられた。」

穏やかな湖に激しい突風が襲って来ます。弟子たちは舟の縁に捕まり波をかぶっています。一方、イエスは艫の方で眠っておられます。緊急事態に、弟子たちは動転し、イエスは穏やかです。普段から誰を自分の目の前に置いているか試されたのです。

2.「イエスは起き上がって、風を叱り、湖に、『黙れ、静まれ』と言われた。すると、風はやみ、すっかり凪になった。」

天地の創造者であり被造物の主権者であるイエスは、弟子たちを恐れに陥れた風と湖に向かって、黙れ静まれと叱ります。すると彼らはおとなしくなり凪となりました。イエスと共にあるなら、嵐を乗り越えられます。人生の海の嵐に遭いながらも、私たちが乗る教会は、凪の道のように御国を目指します。

3.「弟子たちは非常に恐れて、『いったい、この方はどなたなのだろう、風や湖さえも従うではないか』と互いに言った。」

 弟子たちはまだメシアの秘儀を知りません。それで、彼らは目に見た出来事から、イエスは奇跡をも起こす恐ろしい方とおびえました。「あなたがたの信仰は、その試練によって本物とされ、・・イエス・キリストが現われるときには、称賛と光栄と誉をもたらすのです。・・今見なくても信じており、・・喜びに満ちあふれています。1ペトロ1:7-8」。   

(2022.2.27 田中寛也師)