2022年7月3日のメッセージ

第一次伝道旅行　（使徒言行録　13章1節～12節）

１．「聖霊が告げた。「さあ、バルナバトサウルをわたしのために選び出しなさい。わたしが前もって二人に決めておいた仕事に当たらせるために。」そこで、彼らは断食して祈り、二人の上に手を置いて出発させた。」

聖霊が新しい宣教のために、教会の中で最も優れた指導者バルナバとサウルを選び出します。彼らは自主的ではなく、聖霊によって宣告され、教会は断食（霊的な訓練を施し）、祈り（礼拝を守り）、按手（義務と責任を負う）して、使徒として公認しました。こうして、聖霊が教会と協働し、二人を休む間もない宣教の旅へと送り出します。

このように、１．聖霊が使徒を選び出される。２．聖霊の導きを受けたときは、教会は直ちに、完全な服従が求められます。

２．「総督はバルナバとサウロを招いて、神の言葉を聞こうとした。・・「ああ、あらゆる偽りと欺きに満ちた者、悪魔の子、・・今こそ、主の御手はお前に下る。」・・総督はこの出来事を見て、主の教えに非常に驚き、信仰に入った。」

キプロス島の地方総督セルギウスは教養あるローマ人であるが、重要な決断は魔術師や占星術師の助けを借りました。パウロは魔術師に立ち向かいます。バアルの預言者とエリヤがどちらの神が最も力をもつかの対決を想起させ、聖霊がパウロを用いて、魔術師の偽りを暴きます。哀れな魔術師を見て、総督は信仰に入りました。このように、福音は世の神々や諸力との対決をいといません。救いとは人々を世の支配から神の所属へと獲得することだからです。

宣教旅行の最初の回心者は、ローマ人の地方総督でした。神の言葉はローマを目指し、庶民も皇帝や貴族をも包み込んでいます。教会は世と神々との戦いをいとわず、すべての民を獲得する神のビジョンに聞き従います。

　（2022.7.3 田中寛也師）