2024年4月28日のメッセージ 復活節第5主日礼拝

「理由のない憎しみ」 ヨハネによる福音書 15章18節~27

1.「『世があなたがたを憎むなら、あなたがたを憎む前にわたしを憎んでいたことを覚えなさい。・・だが、あなたがたは世に属していない。わたしがあなたがたを世から選び出した。』」

キリスト者は、サタンが支配する世に属しているのではなく、世を罪に定めるイエスに属しているので世から憎まれます。私たちは世から選び出された御国の市民なのです。キリスト者とは「レジデント・エイリアンズ(住み込みの異星人たち)、ウィリモン」で、この世とは異質の存在、異質の文化に生きる対抗文化を生み出す存在です。

2.「『わたしが来て彼らに話さなかったなら、・だれも行ったことのない業を、わたしが彼らの間で行わなかったなら、・だが今は、その業を見たうえで、わたしとわたしの父を憎んでいる。』」

この世は十字架の福音を聞いても、奇跡の業(ラザロの復活)を見ても、神の子の証しを受け入れません。キリストは世を罪に定めるからです。闇が光を意識的に拒否(感情的に嫌い)するように、世は御父も御子も知らないので、光の子たちをも迫害します。

3.「『わたしが父のもとからあなたがたに遣わそうとしている弁護者、すなわち、父のもとから出る真理の霊が来るとき、その方がわたしについて証しをなさるはずである。』」

父と子から遣わされる聖霊は真理(イエスはキリストである)を明らかにします。イエスと初めから一緒にいる弟子たちは、聖霊が弁護者として真理を証しされることを信じます。それで、私たちは世の支配者を恐れるに勝って、御国の支配者キリストを愛し畏れます。

(2024.4.28 田中直子牧師)