2022年7月10日のメッセージ
弟子の覚悟 (ルカによる福音書 9章57節~62節)
1.「「どこへでも従って参ります。」・・「狐には穴があり、空の鳥には巣がある。だが、人の子には枕するところもない。」」
神の国に仕えたいと献身する若者がいます。ペトロも同じ告白をしましたが、知らないと三度叫びました。十字架の道行きは、肉の熱心を頼りに歩き続けることは難しいのです。帰る家を絶ってこそ、弟子となれるのでしょう。
2.「「主よ、まず、父を葬りに行かせてください。」・・「死んでいる者たちに、自分たちの死者を葬らせなさい。あなたは行って、神の国を言い広めなさい。」」
父母を敬えは、看取るまで両親の世話をする大切な教えです。けれど、いつになったら献身できるのでしょう。神の国を伝える者は、召された時に従います。今日御声を聞いたら、頑なであってはいけません。
3.「「まず家族にいとまごいに行かせてください。」・・「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は、神の国にふさわしくない。」」
種をまくときは、硬く乾燥した地面を牛に鋤を引かせて掘り返し、柔らかな畑にします。鋤に手にかけて鞭で牛を打つ農夫は、目印だけを見て牛に鋤を引かせます。神の国に仕える弟子は、春の収穫まで気にかけてはいられません。召しに従うことが優先されます。
(2022.7.10 田中寛也師)