2023年9月10日のメッセージ 聖霊降臨節第16主日礼拝

「高ぶる者とへりくだる者」(ルカによる福音書 14章7節~14

1.「『婚宴に招待されたら、上席に着いてはならない。・・むしろ末席に行って座りなさい。・・だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。』」

私たちは、謙遜に装いながら、実は上席に呼ばれることを願ったりします。心の奥深くで自分に執着する高慢な存在です。イエスは自分自身をどのように扱っておられるのでしょうか。謙遜の限りを尽くし、神の御心に十字架の死に至るまで従順でした、フィリピ2:6-8。それゆえ、神はイエスを御自身の右の座に上げられたのです。

2.「『宴会を催すときには、むしろ、貧しい人・・を招きなさい。・・正しい者たちが復活するとき、あなたは報われる。』」

私たちは人生の射程(目的地)をどこに置くのでしょう。この世での富や安心、幸せを求めているのでしょうか。イエスは神の国(永遠の命)を目指して走り抜くようにと勧められます、ヘブル12:1-2。世の富は一時の満足に過ぎません。私たちは御国に凱旋する勝利者を目指します。施すこと、与えることを喜びとして、「何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。・・明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労はその日だけで充分である。マタイ6:33-34」生き方へ移されたいのです。

(2023.9.10 田中寛也牧師)